2021/05/20
前回(3月9日)訪れた時は、
まあまあ険しい登りの道に差し掛かる地点から
左側の浅い谷間の一帯に咲くと教えてもらった山吹は
ピンピンと、新芽を付けた緑色の枝が
地表から1mか1.5m程の褐色の枝に混じって
伸びていただけだった。
顔を上げると頂上辺りまで、
濃い黄色の群生が現れた。
これを山吹色と言うのだよ。
わたしが知っている八重咲きのヤマブキと違い
花弁が5枚がハッキリとした一重の花の開花と同時に
柔らかそうな新芽から葉っぱも開き出すようだ。
背の高い山の木々の隙間から
適度に差す陽かりと湿った腐葉土の谷間に
優しく明るい色彩を放って一斉に咲いている。
野生のやまぶき。
今日は山吹を観たら引き返そうと言っていた
軟弱なハイカーの脚を頂上まで押し上げて
また、今日も5人で幸福な1日が過ごせました。
(2021年4月3日)