2021/05/20
今年の娘の誕生日は雨が降り庭の緑も鮮やかです。
特別の日なので咲き始めたばかりの薔薇を切って小さな花器に活けましょう。
いつものようにお昼を夫が作ってくれた、
今日のパスタも上手にアルデンテ。
娘が黄色いワンピースを着て「どう?変?」と聞く。
「うーん、ちょっとウエストと‥なんか、バランスが悪いみたい」
「この間、着た時はそうでもなかったのにね ふふふ(笑)」
それで結局、白のパーカーと穴の開いたジーンズ。
これも大体いつもと同じ。
3時にryuさんとEっちゃんが車で来てくださった。車で?雨だから?
其々、両手で大事なクーラーケースと箱を捧げ持つように玄関先に。
さあさあ中にお入りください。
ryuさんが車をお家に置いてくる間に
Eっちゃんのお話を聞く。
車でわざわざ、美味しいケーキ屋さんに行ってくださって、ロウソクの数を言ったりプレートに名前を書いてもらったりして、助手席で箱が動かないように乗り降りして、お家に着いた事、 おふたりの様子が目に浮かびます。
そしてもう一皿のお寿司に感動する。
きっとEっちゃんが思い付いたデザイン(Eっちゃんという人はいつも楽しい事を思いつく)
ryuさんがイカを刺身にしたり帆立、海老の殻焼き、蟹の甘酢など豪華版
お庭の葉蘭を四つ葉のクローバーに見立ててカットして
海苔を敷き
その上に葉っぱを型どった寿司飯を置く。
寿司飯の中に椎茸と蓮根を甘く煮た具を挟み、
寿司飯を覆うように錦糸卵を載せて
クローバーの内側の葉脈の様な模様はさやえんどうを割って現しているのです
そしてお家にたわわに実ったさくらんぼを2つずつ飾って
真ん中に殻付き海老でめでたさを出している
それはそれは心のこもったお料理なのです。

そして、これもまたいつものようにEっちゃんの落ちがあります。
そこまで、そろりそろりと慎重に持って帰ったケーキの箱を最後の最後に揺らしてしまったと
中をみてみてとEっちゃんの残念がる声を聴きながら
箱を開けて箱の内側に付いたホイップクリームを少々整形いたしましょ。

しばらく 雨降りの小さな庭を見てくださり
娘の入れた珈琲でケーキをいただくことになりました。
太いロウソクと細いロウソクが入っています。
綺麗なロウソクを配色よく5本だけ挿して
火を付けて
ビデオ撮りしている場所まで運び、皆でハッピーバースデーを歌って、ロウソクを吹き消して、おめでとうと拍手。
ケーキを切り分けようとキッチンに入ると
今写したばかりの映像を見ていたryuさんが
夫が映り込んでないので、
もう一回撮り直ししようと言うことになり
今度はロウソクも全部突き刺して
また、運び、歌い、吹き消し、拍手パチパチ、
今度は何の理由だったか
もう一度 となり
またしてもケーキのロウソクに火をつけて
ロウソクも短くなって
火は大きくなり
ケーキは穴だらけとなり
おめでとうおめでとう
なんだかすごく面白いことになりました
5等分に切り分けたつもりが6つになってそれをまた
ちょっとずつ分けたら
ケーキ皿のなかで崩れたケーキは、
食べたら一緒やと言う誰かの言葉通り
上等のクリームの味でした。

